2日目



05:20起床。かなか眠れず。
だが寒さはシュラフの中にホッカイロを入れればいくらでも解消出来ることがわかった。 逆に蒸れたりして温度調節が難しい。




女河浦から湖越しに日の出を見るつもりだったが 間に合わず路上から。

朝日は夕日と違ってパワーがある。 まさに「日はまた昇る」である。
これからさらなる震災が押し寄せて北斗の拳状態になっても、 朝日を眺めるその時だけは、心のなかに希望が満ちてくるのではないだろうか。


弁天島



特に駐車場なく釣り人多し。
国道1号の浜名バイパスを望む。この1号線というやつは 元は東海道なのだろうか? 横浜当たりまでつづいている。

ちなみに1号線をたどるたびなんてのはやめたほうがいい。渋滞がひどいからだ。


葦毛湿原



イモウ湿原と読む。 花の時期ではないが、もうここまで来ることはないだろうと思い、 足を伸ばしてみた。道は分かりにくい。木道・トイレ・駐車場整備
7Haの自然と書かれているが、湿原自体は小さく、高層湿原で見所もない。




木道がきらめいているのが見えるだろうか。 木目に霜が張っている。
食虫植物が豊富らしいが見つけられなかった。

来る途中の峠道、それも時速40キロ規制のややキツメの道で、 時速80キロで爆走する車がある。 しかも軽の商用ワゴン車。次元の人間は40キロ規制でも70`ぐらい平気で出すものだが、 こんなのは初めて見た。


大草原山



駐車場なし。 近くの梅園臨時駐車場から1時間ほど歩くか、バスを使う。普通の人は 浜名湖パルパルからロープウェイ。

道の途中から大草原山登山道に入れる。




山頂。 木々があり展望悪し。

特に来なくても良いかもしれない。




ホテル かんざんじ荘。
展望回廊が無料開放されている。




回廊は湖の東側を望める。 平日に訪れる人もなく、静かに湖の淡い色を楽しむ。




オルゴール館。09:00〜 展望台は嬉しいことに無料。
30分ごとにこのオルゴールが曲を奏でる。




360度視界がひらけ、浜名湖全貌が見渡せる。
浜名湖を見るならここしかない。ここから夕日が観たかった。

普通は写真にあるロープウェイを使う。




静かな湖面、ハマユウ大橋、その向こうに街並み。
浮世離れしている。なんだか人間の暮らしが静かなものだと 錯覚してしまいそうだ。


中田島砂丘公園



日本三大砂丘のひとつ。 P無料。
道路を挟んで砂丘に向かう。




防砂林のなかの砂の道を行くと…




ドーンと。
空と海と砂とが開ける。


バカみたいに広い。でも想像と違ってそれほど隆起していない。 夜来たら目印も何もなくて迷子になりそう。




人にまだ踏み荒らされていないところは、 綺麗な風紋が見られる。

風紋というのを見たのは、これが初めてかもしれない。
砂丘の窪みから見ると海も防砂林も見えず、何処にいるのか分からなくなる。




この柵、竹のようなもので出来ている。
これに海風に乗った砂があたって落ち、やがて積もって砂丘を大きくする。 いわば砂丘の種。
砂丘の保護のために設置してあるようだ。




とにかく広い。
この広い砂丘が映えるのも、青い空があってこそ。


のんびり1時間半歩きまわって、名残惜しい大砂丘をあとにする。


八扇之温泉



道中 浜松市街。
マジ都会。




八扇之温泉。
900円 2種類のマグネシウム泉 露天2内湯1 ヌルめ




まず食事。五島ざるうどん700円。…すごく小さいです。

極細麺はツルツル。普通のうどんと食感が違いもちっとしていない。




広い露天はかなりヌルめ(39度くらい)で 長湯できる。透明泉だがいままで描いだことのない匂いだ。




露天からは小滝と隣接した沼が見える。
青空を背景に抱えた小滝と松があまりに見事で長湯してしまった。 昼の露天風呂のなんたる気持ちの良いことか。

爺さんが「いやーいい天気だね。 昨日も空はきれいだったけど、今日の方があったかくていいや」と話しかけてきた。 ここらの年寄りは昼過ぎから風呂に来るらしい。金をけちって昼飯を食ってから出てくるのかな。 爺さん曰く「ここにいると、あっちゅう間に時間が過ぎる。 もうお昼になっちゃった」だそうだ。 年をとると時間の感覚が変わるのか、住んでいるところの違いか。 時を短く感じることがメリットなのかどうかは知らないが、 そんな感覚、そんな時間の使い方を羨ましく感じる。
デジタルな趣味、人工的娯楽が、ただ空を眺めるという趣を奪った。

写真はテン?の剥製。こわいお。


天竜川



遠州大橋 軽100円
残念ながら橋の途中などに展望駐車場はない。




天竜川は川幅がとても広く、たくさんの中洲を抱える。

それにしてもすごい名前だ。




海沿いを走っているとあちこちに風力発電を見かける。




カーナビに逆らい、国道150を外れ海よりの道を走る。
信号少なく景色が開け快適。

これもカーナビがあり、いつでもルート復帰できるがゆえのこと。


…改めて見ると、やっぱりシグマカメラのほうがいい色だし ピンも圧倒的に効いているね。HP用に圧縮した画像でさえこれほどの差がでる。


遠州大砂丘



看板なし。穴場。 というか観光地扱いされていない。




中田島ほど砂丘は隆起していないし、砂浜というか砂丘も狭い・・・・・・が、人がいないことに価値を見いだせる人にはおすすめできる。




永遠と続く自転車道路…

こういう所でマラソン大会やったらどうだろうか。 逆風の日はリタイア続出だろうけど。




あるのはベンチひとつ。ロマンスポット。

誰もいない開けたところで景色を見ていると、 動きたくなくなる。ずっとこの場にとどまりたくなる。
そんな場所をロマンスポットと呼ぶ。


桜ヶ池



昼過ぎ。御前崎で夕日を見るか、夕日は諦めて先に進むかなやんだが、 ゆっくり旅行ということで御前崎で落日を迎えるために時間調整。 看板にあった桜ヶ池というところによってみる。
道路にでかでかと鳥居が飾ってあり、道路標識にも出てくるところを見ると 結構なところなのかもしれない。




来てみたらたいしたことなかったでござる。 ただ沼と小さな神社がある公園。主婦が子供を遊ばせている。
駐車場は御後6時に出て行けと書いてある。車中泊するなってことだ。 海沿いは都市部が多く、旅行には色々難儀する。




名前の通り桜が多数あるが、二部咲きといったところか。
浜岡原発にも寄ってきたが、こんな自体にかかわらず原子力館の 駐車場は満車寸前だった。こんな時期だからか?
無料だったが、原発の建物自体は見れないようなのでパスした。


御前崎



だいぶ早いが御前崎へ向かう。

岬の地形。岬の植物。岬の断崖。岬の道路。
すべて北海道を彷彿とさせる。

道の向こうに海が見えてきたとき、心踊らずにはいられない。 否が応にも素晴らしい景色を期待してしまう。




ロングストレート。




長い堤防と砂浜。




それを挟む崖と海。
これぞ岬。
開発されていない岬の開放感はたまらない。




御前崎駐車場。
道路を挟んで静岡県最南端。右から左まで海が続く。




御前埼灯台。意外と小さい。
昔は暗かったので、このくらいの高さで十分だったのだろう。




岬の先っぽは岩棚。
荒い波が押し寄せ、 足元のすぐそばを洗っていく。
少しでも低いところに容赦なく流れこむさまを見ていると、 少しでも弱いものを徹底的にたたき絞りとる世の中とリンクさせてしまう。
しかし波がもう30aも高くなれば、僕の足元も洗われてしまう。 どこまでも世の中とリンクする。




潮だまりを見ると虚しくなるのは小生だけだろうか。

日が照って、波もなく、穏やかな小さな世界。 しかし時がくれば荒波にあっという間に流されてしまう。

これは潮だまりだけの話ではない。僕らの世界も同じ。
正社員だから勝ち組だ、なんて言っているうちに流される。 周りより高い位置に居るから安心だと思っているうちに泥だらけになる。




マリンパーク。特に何もなし。
ここからは海越しの夕日も角度的に見えない。

近くになぶら館展望台があるが、低い! パス。
『なぶら』とはまぐろの群れのことを言うらしい。 つまり高速ナブラとは?




御前埼灯台へは階段で行ける。
車で行くと駐車料金300円取られる。
歩いて直ぐなので階段を使おう。




灯台は遠くから見たほうが絵になる。
午後4時までなら中にはいれたようだ。 海岸をうろうろ擦る前に上がってくればよかった…




展望台周りの売店からの展望。
ここも良い夕日スポット。

海岸から見るかどうか悩んだが、 底辺たる小生は、やはり標高0bから望むべきだろう。




そろそろ夕焼けタイム。
ホットココアを片手に出撃。




…これが現実。
岬はきれいで汚い場所。
だから虚しい。

FF6のアレを思い出す。




黄金色に輝く太陽はあっという間に…




遠くに、小さくなって沈んでしまった。

夕日を見に来る人も多かろうと思ったが、写真好きのおっさんと小生だけだった。

沈み際の太陽は、不思議な色をする。これを何色と表現したらよいのだろうか。 赤でもピンクでもオレンジでもない。




暮れた御前崎。
おっさんが挨拶してきた。 なにか同郷の者のような感覚なのだろうか。

結局御前崎周辺で3時間近くを過ごした。




悠癒の里。700円 〜23;00 内湯4外湯2小さい 食事〜21;30
温泉ではないらしい。スパタイプの所。

大棚海岸から朝日を見るのに都合の良さそうなところをカーナビで探して適当に選んだ。 今回は迷うことなくあっさりと到着。 夜遅くまで営業している所は、温泉としてはあまり期待できないところが多いような…
その分、食事も夜遅くまで取れて頼もしい。 風呂もいまいちというか、かなりダメな方だが、地元民には人気があるようで、駐車場はほぼ満車だった。




食事は 今日のランチ;肉ニラ炒め
もう夜なんだけど、今日のランチ。 肉ニラといいつつ、もやしばっかり…

駐車場が小さく明るいので、隣接する吉田公園にて車中泊。 昨日と違ってぐっすり眠れたのだが…




















TOP    著作:ハゲおっさん
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